施工実績
中古マンション購入後、入居前にここまで変える|杉並区井草のフルリノベーション
水まわりを替えるだけではなく、床、建具、収納、照明、内窓まで。中古マンションの購入をきっかけに、入居前の約2か月で、これからの暮らしに合わせて住まい全体を一つずつ整えました。
RENOVATION SCOPE / 今回変えたところ
- LDK
- キッチン
- 浴室
- 洗面・ランドリー
- 和室→洋室
- 既存洋室
- 玄関・廊下
- 建具
- 収納・造作
- 床(上張り)
- 壁・天井クロス
- 照明・電気
- トイレ内装・手すり
- 内窓 4か所
※水まわりの入れ替えだけでなく、床・建具・収納・照明まで住戸全体が対象です。金額は工事内容・仕様・現場状況により変動します。
PLANNING NOTE
マンションの専有部工事は、管理組合への申請から始まります。今回のマンションでは、着工の3週間前までに申請書を提出すること、申請者は区分所有者本人であること、共用廊下やエレベーターの養生計画を添えること、近隣住戸へ工事案内と挨拶を行うことが条件でした。床の遮音性能を既存と同等以上にすることや、給排水の共用縦管・躯体・共用部の外観に手を入れないことも共通のルールです。設計を決めてから申請では間に合わないことがあるので、購入が決まった段階で管理規約と申請の要件を確認しておくと安心です。
ENTRANCE & HALL玄関から、家の中へ
設計の出発点は、部屋ごとの好みではなく「住まい全体で使う色と素材を先に決める」ことでした。選んだのは、ブラック・チャコール・グレーに石目を合わせた構成です。

床は600角の大判フロアタイル(サンゲツ)。既存の床を解体せずに上張りし、玄関から廊下、LDK、居室まで同じ床材でつなげました。使う色数を絞ると、家具や生活のものが増えても空間が散らかって見えにくくなります。
FLOOR NOTE
既存床の状態を確認したうえで、解体せず上張りを選びました。条件が合えば工期と廃材を抑えながら印象を大きく変えられます。中古マンションでは、まず「既存がどうなっているか」の確認から始まります。
LIVING & DININGLDK|見た目と使い勝手を、同時に決める
既存の建具と間仕切りを見直し、壁と天井のクロスを張り替え、床は大判タイルへ。テレビを設置する面だけを石目調のアクセントウォールとしました。天井には間接照明を回し、夜は照度を落として過ごせるようにしています。

壁掛けテレビは、位置が決まってから下地を入れるのでは間に合いません。ボードを張る前に、座る位置と目線の高さを確認しながら補強範囲を決めました。照明も同じで、天井を仕上げる前に高さと位置を検討しています。


シンメトリーに配置した、リビング収納
アクセントウォールを挟んで、黒い収納を左右対称に配置しました。扉の色を壁と建具に合わせているので、閉めているときは収納があること自体が目立ちません。同時に、両側ともロボット掃除機が出入りできる仕様とし、収納内部には左右それぞれ電源を確保しています。見た目のシンメトリーと、毎日の使いやすさを同時に決めた部分です。

LDK SPEC
- Floor/サンゲツ フロアタイル(600角・既存床へ上張り)
- Wall/石目調アクセントウォール+クロス張り替え
- Storage/リビング収納 左右2か所(両側ロボット掃除機対応・収納内電源)
- Other/壁掛けTV下地補強 / 天井間接照明
STORAGE NOTE
ロボット掃除機の置き場所は、扉のかたちだけでなく電源位置まで一緒に計画しておくと、生活感を抑えながら使いやすくできます。扉の幅によって選べる仕様が変わるので、使う予定があるなら早めに伝えるのがおすすめです。
KITCHENキッチン|動かしたときに、どうなるか
もとはL型の壁付けキッチン。吊戸棚と対面カウンターがLDKとの間を仕切っていました。新しいキッチンも同じ壁付けL型(2100×1800)とし、カウンター越しにリビングを見渡せる関係はそのまま残しています。


選定で確認したのは、カタログの機能よりも「実際に動かしたときにどうなるか」でした。昇降式の吊戸棚を下ろしたときに水栓とぶつからないか、シンクの前に立って手が届く範囲はどこまでか。図面上は納まっていても、動かすと干渉する組み合わせがあります。あわせて、ディスポーザーが建物側の条件に適合するかも事前に確認しました。


KITCHEN SPEC
- Kitchen/クリナップ STEDIA 壁付L型 2100×1800
- Door & Top/ロッシュチャコール / フォルテックス スレートチャコール
- Sink & Faucet/流レールシンク / 浄水器兼用ハンズフリー水栓
- Appliances/3口IHヒーター / 洗エールレンジフード / Miele 45cm 食洗機
- Other/ディスポーザー更新
KITCHEN NOTE
マンションのディスポーザーは、好きな機種へ自由に交換できるとは限りません。建物側の処理槽に適合するか、管理規約や管理会社への確認が必要です。水まわりは設置位置を大きく動かす場合も追加の調査対象になることがあるため、商品選びと同時に「建物側が何を許しているか」を早めに押さえておくと安心です。
キッチンリフォームの進め方や費用の考え方は、キッチンリフォームのページでもご紹介しています。
DOORS & BUILT-IN建具と造作|一社で揃えない、という選び方
今回いちばん時間をかけたのが建具です。ドアや引戸は面積が大きく、住まいの印象をつくります。既存マンションは開口の高さや幅が中途半端に残ることが多く、扉・枠はほぼすべて幅と高さの特注としました。

メーカーを混ぜること自体が目的ではありません。必要な場所に合う形状・サイズのものを選んだ結果です。そのうえで、既製品では納まりにくい部分は、アイカ工業のメラミン面材から選んで特注扉を製作しました。ダイニングの収納扉と、洗面所の扉がそれにあたります。可動棚は南海プライウッドの棚柱と棚板で、後から高さを変えられるようにしています。
DOORS & BUILT-IN SPEC
- 大建工業/イエリアセレクト 片開きドア・吊戸引違 扉:アイアンブラック/枠:モスブラック(幅・高さ特注)
- 永大産業/スキスムT マテリアルセレクション 全6開口(LDKドア=レザー調ブラック/居室引込吊戸=石目調グレー/リビング収納=フルフラット両開き戸)
- アイカ工業/メラミン化粧板による特注扉・カウンター(ダイニング収納 K-6110KN / 洗面所扉 K-6115KN)
- 南海プライウッド/可動棚(ステンレス棚柱+アートランバーO)
※建具はメーカーごとに得意な形状やサイズ対応が違います。設備だけでなく建具や収納扉まで同じトーンで考えると、住まい全体の見え方が変わります。
ROOM 01もともと洋室だった部屋|間取りを変えずに、印象を変える
間取りには手を入れず、内装と建具だけで印象を変えた部屋です。天井に木目を使い、壁のクロスを張り替え、床はLDKと同じ大判タイルへ。建具は黒でそろえました。既存の洋室でも、天井・壁・床・建具を入れ替えるとここまで見え方が変わります。


クローゼットは造作しました。ハンガーパイプを上下2段にして丈の短い衣類を多く掛けられるようにし、棚は可動式に。持ち物の量が変わっても高さを調整できます。
ROOM 02和室から洋室へ|いちばん変化の大きかった部屋
こちらはもともと和室。畳と襖の押入れ収納がある構成でした。


畳と襖のままでは家具の置き方が限られますが、洋室にすると寝室にも書斎にも使えます。床はLDKから続く大判タイル、壁と天井はクロスを張り替え、収納の建具もほかの部屋と同じトーンに。中古マンションでは和室が残っていることが多く、洋室へ変えられるかどうかは購入前後によくご相談をいただくところです。
ROOM NOTE
和室を洋室へ変えるときは、畳の厚み分だけ床の高さが変わります。今回は隣接する部屋や廊下との段差が出ないよう、下地から高さを合わせて仕上げました。間取りを変えなくても、和室の洋室化だけで住まいの使い方はかなり広がります。
WASHROOM ・ LAUNDRY洗面・ランドリー|生活感が出やすい場所ほど
洗面室は内装を一新し、大きな鏡と壁埋め込み水栓ですっきりまとめました。収納扉はアイカの特注面材で、キッチンや建具と色調をそろえています。洗濯機まわりには可動棚を造作し、洗濯パンと水栓も更新しました。


洗面と洗濯まわりは、置くものが増えて生活感が出やすい場所です。だからこそ棚の位置と色を先に決めておくと、ものが増えても整って見えます。トイレは内装を張り替え、L型手すりを設置しました。

BATHROOM浴室|足すのではなく、省く
浴室は、置くものを増やさない方向で決めました。カウンター・鏡・収納棚はいずれも設けていません。掃除する対象そのものを減らすという考え方です。


壁は4面ともサバナグレー、浴槽はジュエリーブラック。床は明るいライトグレーにして、濃色の壁とのコントラストをつけました。手すりや水栓の高さは、ご家族が洗い場で実際に動いたときに使いやすい位置を確認しながら決めています。メーカーの標準図だけでは決めきれない部分は、現場で納まりを調整しました。
BATHROOM SPEC
- Unit Bath/TOTO マンションリモデルバスルーム ひろがるWY Kタイプ 1418
- Wall & Floor/サバナグレー4面 / ほっカラリ床 ライトグレー(ラグ調)
- Tub/クレイドル浴槽 ジュエリーブラック(エプロン同色)
- Door & Light/ブラック開き戸 / LEDダウンライト3灯
- Others/浴槽横I型手すり / カウンター・鏡・収納棚なし
※浴室暖房・換気設備は既存設備をそのまま活かしています。
INNER WINDOW内窓|見た目だけでなく、住み心地まで
開口部にはLIXILのインプラス(内窓)を4か所設置しました。既存の窓の内側にもう一枚窓を足す工事なので、サッシ本体やマンションの共用部にあたる部分を触らずに施工できます。管理規約の範囲内で採用しやすく、1か所あたりの工事も短時間で終わります。


窓まわりは、冬の底冷えや外の音が気になりやすい部分です。内窓を入れると窓と窓の間に空気の層ができ、居室の温度が安定しやすくなります。生活音の抜けも穏やかになりました。内装のトーンを整えることと、住み心地を上げることを、同じ工事のなかで進めています。
WINDOW NOTE
内窓を入れると、窓枠が室内側へ数センチ出てきます。今回もカーテンレールの位置が変わったため、施工後に窓まわりを実寸で測り直しました。カーテンの手配は、施工後の実寸確認を待つのが安心です。
OWNER’S VOICEお施主様の声
私自身が言語化できないイメージを汲み取って、いろいろな案を出してくださる提案力や岩井さんのセンスが素晴らしく、安心してお任せすることができました。結果、予想を大きく上回る家になり大満足です。
Google口コミより
STAFF VOICE担当者から
こちらの施工事例も是非ご覧ください
















担当より
今回いちばん時間をかけたのは、建具と収納の納まりでした。中古マンションは開口の寸法が中途半端に残ることが多く、扉はほぼすべて特注に。一社ですべてを揃えるのではなく、場所ごとに合うものを選び、既製品で納まらないところは面材から選んで造作しました。入居前のリノベーションは、住み始めてからでは触りにくい部分をまとめて整えられるのが大きな利点です。