中野区の地域密着工務店『アイエスシーのリフォーム』ブログ
《リフォームのポイント》
《リフォームのポイント》
■マンションと戸建ての違い
■リフォームに最適な時期
・場所別
– リフォーム時期の目安
– リフォーム検討の目安
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前回は「住宅の省エネ化を補助する3つの新制度」をテーマにご紹介いたしました。
前回ご紹介した新制度は、新築だけではなくリフォームも対象となる制度です。
そこで、今回は「リフォームのポイント」をテーマとし、リフォームに最適な時期を中心にご紹介いたします。
設備の耐用年数を知ることや、リフォーム時期を見極めることで補助金制度の活用に繋がるかもしれないので、ぜひご参考ください。
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■マンションと戸建ての違い
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近年、中古物件を購入しリフォーム・リノベーションする方がとても多くなっています。
しかし、リフォームはマンションと戸建てで対応できる内容が大きく異なります。
では、一体どのような違いがあるのか説明していきます。
【マンションのリフォーム】
マンションは専有部分と共有部分があるため、基本的にリフォームできるのは玄関ドアの内側からサッシ側までの専有部分になります。
キッチン・トイレなどの水回りや電気設備の変更にも制限があり、給排水管の位置や構造などでキッチンやトイレの位置の変更がどこまで対応できるかが変わります。
マンションリフォームの特徴としては、リフォームできる範囲が小規模となるため戸建てに比べ費用・期間ともに抑えることがあげられます。
【戸建てのリフォーム】
増築など、建築基準法の規制にかかる場合以外は、ほぼ自由にリフォームすることが可能です。
新築より費用を抑えつつ、好みの内装や住空間をつくることができるのが特徴となります。
注意点は築年数が古いと、耐震性や耐火性が劣る場合もあります。
必ず専門業者に依頼し、確認してもらうようにしましょう。
■リフォームに最適な時期
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リフォームはマンション・戸建ての中古物件を購入するだけではなく、新築でも築年数が経過すると必ず必要となってきます。
設備リフォームの最適な時期を見極めることは、暮らしの快適さを維持する上でとても重要です。
いざ壊れてから修理・交換となると思わぬ出費となってしまったり、リフォームの場所によっては住みながらのリフォームが難しくなり不便な生活を送ることになってしまうかもしれません。
また、設備の経年劣化だけではなく、ライフスタイルの変化によりリフォームを検討する場合もあります。
暮らしに合わせたリフォームを視野に入れておくことで、適切な時期に計画的にリフォームを進めることができます。
まずは場所別でリフォームに最適な時期を知っておくことが重要となりますので、ご紹介していきます。
○場所別
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【キッチン】
キッチンは使用頻度の高いものから劣化が始まります。
コンロやレンジフード、水回りで不具合を感じたら点検をしてみたほうがよいでしょう。
◎耐用年数によるリフォーム
〈リフォーム時期の目安〉
10~20年
〈リフォーム検討の目安〉
・レンジフードから異音がでる
・排水溝の詰まり
・経年劣化による汚れ
◎ライフスタイルの変化によるリフォーム例
・家族とのコミュニケーションを増やすために対面式のキッチンに変更
・開き扉の狭い収納から、引き出し式に変更し収納を大容量に
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【トイレ】
トイレのリフォームはタンク内の部品・パッキン・ウォシュレットなどが10年を目安に不具合が生じはじめます。
陶器製の便器は比較的長く使うことができますが、タンクなどに劣化があると水漏れの原因となってしまうため、定期的な点検をしたほうがよいでしょう。
◎耐用年数によるリフォーム
〈リフォーム時期の目安〉
10年
〈リフォーム検討の目安〉
・水漏れの頻度が高くなる
・便器内のヒビ割れ
・ウォシュレットの故障
◎ライフスタイルの変化によるリフォーム例
・介護が必要となることを見据え、手すりをつけることで立つ・座るの動作の負担を軽減
・二世帯同居などで家族が増えた場合、使用量が増えるので節水型のトイレに変更
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【浴室】
浴室の壁や床にヒビ割れがあると、水漏れやシロアリの発生の原因になり、腐食が進んでしまいます。
見た目ではそれほど変化がなくても、湿気がこもりやすい場所のため劣化は進んでいます。
リフォーム時期を目安にメンテナンスを検討したほうがよいでしょう。
◎耐用年数によるリフォーム
〈リフォーム時期の目安〉
10~15年
〈リフォーム検討の目安〉
・浴室の壁、浴槽、床のヒビ
・ガス給湯器の点火不良
・排水溝の詰まり
◎ライフスタイルの変化によるリフォーム例
・小さな子どもや高齢の方が安心して使用できる、出入りしやすい浴槽に変更
・老後に備え、滑りにくい床に変更
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【窓】
窓ガラスや建て付け部は20〜30年と比較的長く使うことができます。
しかし、断熱窓など性能を高くするリフォームは補助金の対象となり、省エネにもつながります。
(※補助金については2023年1月現在の情報となります。詳しくは経済産業省・環境省のホームページをご参照ください。)
◎耐用年数によるリフォーム
〈リフォーム時期の目安〉
20~30年
〈リフォーム検討の目安〉
・窓がスムーズに開け閉めできない
・結露が起きやすい
・窓を閉めても隙間が空いている
◎ライフスタイルの変化によるリフォーム例
・窓の断熱性能を向上することで省エネ・光熱費の削減に
・リビング、子ども部屋など用途に合わせた窓に変更
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【床・フローリング】
普段の生活・住み心地に大きく影響を与える床は、使い続けていると汚れや傷・軋みなどが生じてきます。
生活に支障が出る前に張り替えを検討しましょう。
◎耐用年数によるリフォーム
〈リフォーム時期の目安〉
・無垢フローリング:30年
・複合フローリング:10〜15年
・クッションフロア:10年
・フロアタイル:10年
〈リフォーム検討の目安〉
・傷や凹みがあり、生活に支障がでる
・日焼けによる色褪せが目立つ
・フローリングを歩くと、ギシギシ音が鳴る
◎ライフスタイルの変化によるリフォーム例
・高齢者の転倒を防ぐために、滑りにくい床材に変更
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【外壁塗装】
外壁は外壁材・塗料の種類により、劣化の進行具合が変わります。
◎耐用年数によるリフォーム
〈リフォーム時期の目安〉
○外壁材
窯業系サイディング:7~10年
金属系サイディング:10~15年
木質系サイディング:10年前後
樹脂系サイディング:10~20年
○外壁塗料
・アクリル系の塗装:5~7年
・ウレタン系の塗装:6~8年
・シリコン系の塗装:9~12年
・フッ素系の塗装:13~18年
〈リフォーム検討の目安〉
・築年数が経過し、色褪せしている
・外壁の塗膜が剥離している
・外壁にヒビがあり、雨漏りをしている
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