中野区の地域密着工務店『アイエスシーのリフォーム』ブログ
8.「安さ」の追求:リフォーム業界の落とし穴
2023/9/25
品質vs価格: リフォームで後悔しない選び方
私たちが日常的にショッピングをする際、より良い商品をより安い価格で手に入れたいというのは、自然な人間の欲求です。特に、同じ商品ならば少しでも安い方がいい、と感じるのは当然のことでしょう。しかし、建築やリフォームの業界において、このロジックは必ずしも正しくはありません。
過去には、マンションの耐震偽装問題という大きな事件がありました。多くの購入者が、「他より10〜20%安かったから」という理由でそのマンションを選んだと報じられました。しかし、それが大きな問題を引き起こす結果となりました。この事件はリフォーム業界にとっても大きな教訓となりました。
「工事が伴うものは、安い方がいい」という考え方はリスクを孕んでいます。例えば、3日かかるはずの工事を2日で終わらせるためには、どこかで妥協が必要です。その結果、雑な工事や見落としが生じ、最終的にはお客様に不利益をもたらす可能性があります。
特に水回りの工事など、重要な箇所での妥協は大きなリスクを伴います。古い配管をそのままにするとか、土台や柱に問題があってもそのままにして上から隠してしまうとか···。「とにかく安く請け負ったのだから、手間を省こう、早く工事を終わらせよう」と、いわば臭い物にはすベてフタをしてしまいかねません。
最近、驚くほど低い価格でのリフォームをうたう広告をよく目にしますが、その背後には多くの隠れた危険が潜んでいることを理解することが重要です。「安さだけ」を追求する風潮は、消費者としての判断基準を見直す時が来ているのかもしれません。