施工実績
和室を洋室に。水まわりから収納・窓まで、住まい全体を整えたマンションリフォーム|新宿区の3LDK
東京都新宿区にあるマンションで、和室を洋室につくり替え、水まわりから収納・内窓まで、3LDKの住まい全体を整えるリフォームを行いました。工期は約2か月でした。押入れは中段・枕棚とハンガーパイプを組み合わせたクローゼットになり、キッチン・浴室・洗面化粧台も新しくしています。主寝室のコーナー窓には内窓を設けました。

RENOVATION SCOPE / 今回変えたところ
- 和室を洋室へ(造作解体・床下地組・天井下地・クロス・フロアタイル)
- 押入れをクローゼットへ(中段・枕棚・ハンガーパイプ)
- キッチン(クリナップ ラクエラ 壁付けI型 間口195cm)
- 浴室(TOTO ユニットバス/在来タイル浴室から入れ替え)
- 洗面化粧台(TOTO サクア 間口75cm・三面鏡)
- 主寝室のコーナー窓に内窓(Low-E複層ガラス)
- 玄関収納・物入れ収納(Panasonic ベリティス)
- リビング・ダイニングの壁・天井クロスと床
- 主寝室の壁・天井クロスと床・窓枠
- リビング側の収納カウンター(幅150cm+ハイキャビネット2台)
- 給湯器交換(16号・給湯専用機)
- 給湯・給水・排水・ガスの配管更新
- 分電盤交換・既設配線改修
- インターホン交換/200Vエアコン電源/マルチメディアコンセント
- 洗濯機用防水パン・洗濯水栓の交換
- 玄関框・土間の床材
- 共用廊下・エレベーターの養生/竣工クリーニング/発生材処分
※掲載費用は税込金額をもとに、各費用・合計をそれぞれ10万円未満切り捨てで表示しています。約810万円(税込)は、上記を含む工事一式の金額です。金額は工事内容・仕様・現場状況により変わります。
EXISTING / 今回そのまま使ったもの
新しくした建具は4か所だけです。洋室(もと和室)の引き違いドア、そのクローゼットの折れ戸、玄関の物入れの折れ戸、玄関収納。主寝室の入口ドア、もう一室の洋室の引き戸、洗面室のドアは既存のままで、枠(額縁)だけを白く塗り直して新しい建具と色をそろえました。洋室の一室とトイレは今回の工事範囲に含めていません。窓のサッシも既存のままで、主寝室だけ内側に内窓を足しています。エアコンは1台も新設していません(リビング・ダイニングの1台は工事のあいだ取り外し、仕上げてから同じ場所へ戻しました。電源は200Vへ変更)。玄関ドアは共用部のためそのままです。
BEFORE工事前の状態
一部屋だけを新しくするのではなく、住まい全体を一度に整えたリフォームです。和室は土色の繊維壁に木の柱と長押、白い引き違いの障子。浴室は壁一面がタイル張りの在来工法で、給湯器は洗面室の中に設置されていました。キッチンは白いレンガ調の壁の壁付け型です。
弊社は中野区で不動産の仲介とリフォームの両方を手がけています。新しくするところと、そのまま使うところを分けて考える。今回も、洋室の一室とトイレ、主寝室の建具、窓のサッシは既存のまま活かしました。
工事前と工事後の様子は、このあとリビング・ダイニング、和室、キッチン、浴室、洗面室、主寝室、玄関の順に並べてご覧いただけます。
LIVINGリビング・ダイニング|住まいの中心から

工事前。天井を横切る梁と、既存のフローリング。

工事後。同じ梁の下で、床と壁・天井を張り替えました。
既存のクロスを剥がして下地を整え、壁と天井を張り替えました。床は既存のフローリングの上に、大判の石目調フロアタイルを張っています。巾木は白でそろえ、窓枠は部分的に塗装して仕上げました。
天井を横切る梁はそのまま見せています。床の目地がまっすぐ奥へ続き、隣の洋室からキッチンの入口まで視線が抜けます。
給湯の配管を新しく通すため、この部屋の床も一部を開口して復旧しました。仕上がりからは見えませんが、床の下を配管が通っています。
JAPANESE ROOM和室を、洋室に

工事前の和室。土色の繊維壁と障子、木の柱と長押。

工事後。同じ部屋を洋室につくり替えました。
もとは6帖ほどの和室でした。バルコニーへ出られる掃き出し窓のある部屋です。
和室の造作材と押入れを解体し、床の下地を組み直しました。木の天井にクロスを張るため、天井には下地のベニヤを入れ直しています。建具を外した箇所や壁の一部を補修し、掃き出し窓の窓枠も交換。壁と天井のクロスを張り、床は隣のリビング・ダイニングと同じ石目調のフロアタイルでそろえました。化粧巾木も新しくしています。
押入れを、クローゼットに
この部屋でいちばん変わったのが収納です。押入れを解体し、左は中段と枕棚、右はハンガーパイプと枕棚という構成のクローゼットにしました。扉は白い折れ戸で、全部開けると中が一度に見渡せます。

扉を開けたところ。たたんでしまうものと、掛けておくものを分けて置けます。

閉じると壁になじむ白い折れ戸。
リビング・ダイニングとのあいだの建具は、白い引き違いドアに。開けておけば、一続きの広さで使えます。

引き違いドアを開けると、洋室とリビング・ダイニングがつながります。
KITCHENキッチン|白い扉と黒い取手、窓辺にはモリスの柄

工事前のキッチン。白いレンガ調の壁と既存のレンジフード。

工事後。同じ入口から見たところ。
キッチンはクリナップの「ラクエラ」。壁付けのI型で、シンクが右、コンロが左という並びです。
扉は白の光沢仕上げ。下台の扉と引出しには黒いバー取手が付き、吊戸棚は取手のないフラットな面でそろえました。上下でつくりを変えています。天板とシンクはステンレス。水栓は背の高いグースネックで、ヘッドが引き出せるタイプです。吊戸棚の上にはレンジフードを納めました。コンロは3口+グリル付きです。天井には温白色のダウンライトを新しく設けています。

横位置の全景。左が窓とアクセントクロス、右がキッチン。

正面から。ステンレスの天板とシンク、黒いバー取手。
窓のある面には、木立の中の小川と鹿を描いたアクセントクロスを張りました。サンゲツ「FE76019」、モリス クロニクルズの〈ブルック〉という柄です。白い扉とステンレスの中で、この一面だけが景色のように見えます。

小川のそばで草を食む鹿の柄。窓面の一面だけに張っています。
リビング側の窓ぎわには、同じ白い扉の収納カウンターを設けました。幅150cmのカウンターと、幅75cmの背の高いキャビネットを2台。キッチンからは少し離れた位置で、ダイニング側の手が届くところに置いています。
床は、リビング・ダイニングとは色を変えた石目調のフロアタイル。既存キッチンと収納の一部を撤去したあと、床と壁の下地を補修し、給水・給湯・排水の配管を新しい位置まで引き直して、換気ダクトとガス配管もつなぎ直しました。
BATHROOM浴室|在来タイルの浴室から、ユニットバスへ

工事前。壁一面がタイル張りの在来工法の浴室。

工事後。入れ替えたユニットバス。
タイルと下地を撤去し、床はコンクリートの下地まで解体したうえで、TOTOのユニットバスに入れ替えています。
壁は4面とも同じグレーの石積み調パネル。細長い石を積み重ねたような柄が、天井まわりのぐるりを囲みます。浴槽は白いFRPで、天井にはダウンライトを3灯。出入口は白い開き戸です。ドアの枠は三方枠を造作し、隣接する間仕切りも補修しました。
既存の窓は、ユニットバスのパネルで囲い込んで納めています。窓があるぶん、日中は自然光が入ります。
WASHROOM洗面室|洗面化粧台と洗濯機置き場を、まとめて

工事前。壁に既存の給湯器が付いていた洗面室。

工事後。三面鏡の洗面化粧台と、新しくした防水パン。
洗面化粧台はTOTOの「サクア」。間口75cmで、上部にLED照明が付いた三面鏡と、2段の引出し、白い扉の組み合わせです。鏡の裏はそのまま収納になっています。水栓は吐水口とハンドルが分かれた壁付けタイプで、吐水口の向きを変えられます。
洗濯機用の防水パンと水栓も新しくしました。床は下地からつくり直し(ラワン合板 T=21)、タイル調のクッションフロアで仕上げています。壁と天井のクロスも張り替え、巾木は白いソフト巾木でそろえました。壁には給湯のリモコンを設けています。
BEDROOM主寝室|織り目のある床と、コーナー窓の内窓

工事前。2面の壁が角でつながるコーナー窓。内窓はまだありません。

工事後。同じコーナー窓に内窓を入れ、二重窓にしました。
床は、織り目のある床材を敷きました。目の向きを部屋全体でそろえて張っています。壁と天井はやわらかなグレージュのクロス。窓枠も新しくしました。
そしてこの部屋のコーナー窓に、内窓を入れています。既存のアルミサッシはそのまま残し、その内側に樹脂の内窓を新しく設けた二重窓です。ガラスはLow-Eの複層ガラス。2面の窓が角で連続するかたちに合わせて納めました。窓まわりの断熱や、外の音への配慮を目的とした工事です。

2面の窓が角で連続する。内窓の枠が窓辺の輪郭をそろえます。

織り目のある床材を、目の向きをそろえて張っています。
ENTRANCE玄関|姿見付きの収納と、タイル柄の収納の中

工事前。低いカウンター型の下駄箱と、扉の上の既存の分電盤。

工事後。天井近くまでの白い玄関収納。縦長の姿見付き。
既存の下駄箱を撤去して新しい玄関収納に入れ替えました。取付位置も変えています。天井近くまである白いトール型で、扉のあいだに縦長の姿見が入ります。
土間に面したもうひとつの収納は、白い折れ戸。床が土間と同じ高さなので、靴のまま出し入れできる収納です。扉を開けた中は、壁も天井もグレーのタイル柄のクロスで仕上げました。ふだんは閉じている場所ですが、開けたときにきちんと見えるようにしています。上には枕棚を1段、内部にはコンセントも設けています。

収納の中。壁も天井もグレーのタイル柄クロスで仕上げています。
土間は細かなラメを含んだグレーの床材、上がり框は淡い木目のリフォーム框。框から上は、リビング・ダイニングまで同じ表情の床が見切りなしで続きます。
CONSTRUCTION仕上げの奥にある工事

工事中の配管更新。青が給水、赤が給湯、黄色いテープの管がガスです。
見えなくなる部分にも手を入れています。
- 給湯器/16号の給湯専用機に交換。もとは洗面室の中に設置されていた同じ号数の給湯専用機でした。排気トップを加工し、リモコンとガス配管、給湯・給水の配管を新しく引き直して、電源も新設しています
- 配管/給水は青、給湯は赤、ガスは専用の管で、床下と壁沿いにまとめて更新しました
- 電気/分電盤を交換し、既存の配線を改修。スイッチとリモコンの一部を移設しています
- その他の設備/インターホン交換/マルチメディアコンセント/200Vのエアコン電源/リビングの配線ダクト
- 天井/既存の天井を撤去し、コンクリートのスラブに木の下地を組み直してから石膏ボードを張っています
- 仮設/工事の期間中は、共用の外廊下とエレベーターにも養生を行いました
SPECIFICATION採用した設備・建具
SETTINGS / 設備・建具
- キッチン/クリナップ「ラクエラ」壁付けI型/間口195cm・奥行60cm・高さ85cm・右シンク。扉はコンフォートシリーズ アコードホワイト(白・光沢)。下台は黒いアイアン調バー取手、吊戸棚は取手レス。ステンレスの天板とシンク、ショート吊戸棚(高さ50cm)、平型レンジフード(幅75cm)、背の高いグースネック水栓。食器洗い乾燥機はありません
- キッチン収納/クリナップ「ラクエラ」/リビング側に幅150cmのフロアカウンターと幅75cmのハイフロアキャビネット2台+サイド化粧板。扉・取手はキッチン本体とそろえています
- コンロ/3口+グリル(幅60cm)/お施主様の支給品
- 浴室/TOTO ユニットバス/4面グレーの石積み調パネル、白いFRP浴槽、白い開き戸、天井のダウンライト3灯。換気扇・ふろふたはありません
- 洗面化粧台/TOTO「サクア」間口75cm/LED照明付きのベーシック三面鏡、2段引出し、白い扉(パナシェホワイト)、エアインスウィング水栓
- 建具・収納/Panasonic「ベリティス」しっくいホワイト柄(特注)/引き違いドア・クローゼット収納・物入れ収納折れ戸・玄関収納
- 内窓/内窓プラスト/Low-E複層ガラス 3-11-4(異厚)。主寝室のコーナー窓
- 給湯器/16号・給湯専用機/排気トップ加工・リモコン・新規電源
- ダウンライト/温白色・60W相当(キッチンに新設)
MATERIALS / 内装材
- リビング・ダイニングの床/洋室(もと和室)の床/サンゲツ IS1018(クォーツサイト・石目調フロアタイル/457mm角/既存フローリングの上に施工)
- キッチンの床/サンゲツ サビアストーン(石目調フロアタイル/305×610mmの長方形・馬張り)
- 主寝室の床/サンゲツ ココフロア(織り目のある床材/目の向きをそろえて施工)
- リビング・ダイニング/玄関・ホールの壁・天井/FE76238
- 洋室(もと和室)の壁・天井/壁 FE76026 / 天井 FE76111
- 主寝室の壁・天井/壁 SP9733 / 天井 SP9732
- キッチンの窓面アクセント壁/FE76019(モリス クロニクルズ〈ブルック〉)
- 玄関の収納内部の壁・天井/FE76638
- 玄関の床・框/サンゲツ GT1045 グレー(リップルシャイン)/玄関框 ET-409
- 洗面室/床 HM16108(カルムタイル・クッションフロア)/壁 FE76289/天井 SP9702/ソフト巾木ホワイト
※キッチンと主寝室の床は、資料によって品番の表記が一致しないため、色番・品番を記載していません。いずれもサンゲツのフロアタイルです。
SCHEDULE工事の進み方
FLOW / 工程
- 解体撤去工事/養生・床開口/内部解体/搬出
- 大工・木工事/解体後の打合せ/内部造作工事
- 内装工事/クロス工事/床工事/巾木
- 住宅設備工事/既設撤去/ユニットバス施工/キッチン施工
- 給排水設備工事/配管工事/配管結び・仕上げ
- 電気設備工事/既設改修/配線/器具付け
- クリーニング/竣工時クリーニング
※上の工程は工程表(予定)に基づくもので、工期は現場の状況により前後します。
PLANNINGこの工事の考え方
こちらの施工事例も是非ご覧ください















組み立て方
水まわりだけ、内装だけ、と分けて何度も工事をすると、そのたびに養生と搬入、設備の停止が必要になります。今回はキッチン・浴室・洗面室の交換と、和室の洋室化、リビング・ダイニングと主寝室の内装、玄関まわり、給湯器と電気設備までを一度にまとめました。床と建具の色を住まい全体でそろえられたのは、まとめて行ったからです。
一方で、洋室の一室とトイレ、主寝室・洗面室の建具、窓のサッシは既存のまま残しています。既存の建具は枠だけを白く塗り直して、新しい白い建具と色をそろえました。エアコンも買い替えずに脱着して戻しています。
必要なところに手を入れ、使えるところは残す。そのぶんを、収納や設備、窓の性能に振り向けた工事です。